食べる人の顔を思い浮かべ ひと手間かけた洗浄で 食器の美しさ保つ

佐賀市久保泉地区に工場を構える「クッキングセンター佐賀」。弁当や学校給食、老人給食の製造・配達を行います。「毎日食べるから栄養のバランスが良く、飽きのこない味を」という顧客のリクエストに応え、専任の管理栄養士が健康に配慮して考えた献立てを提供しています。
NPO法人アドバンスが運営する事業所「なかま」の利用者は、工場内で弁当容器や給食用食器の洗浄を担当しています。毎日返却される3000～5000食分の容器を、残飯の分別から行い、洗浄、乾燥して仕上げます。洗浄は、大型自動洗浄機を使いますが、通常のシートを入れた弁当容器に比べ、容器に直接盛り付
けをする給食用食器は汚れが落ちにくく、洗浄機にかける前のスポンジを使った手洗いが欠かせません。
手と目を使い、１個ずつ汚れを落とす作業は手間も時間もかかりますが、「気持ちよく食べてほしい」という思いを心がけ、隅々まで丁寧な仕事を心掛けています。

日替わり弁当「ロイヤル」は１食400円のほか、弁当の内容のニーズに応じてさまざまです。 最近は、高齢者用の薄味のもの、カロリー制限がある人向けのカロリーコントロール食など幅広い要望にも応えています。

佐賀市、鳥栖市、福岡市の企業や事業所、庁舎などへ弁当配達。「冷た いものは冷たく、温かいものは温かく食べられるように」と、時間に合わせて届けています。

「その日の汚れはその日のうちに落とす」という目標の下、チームワー クを大切にして仕事に励んでいます。夏場は工場内が30度を超える 日もありますが、作業中は集中しています。